歯の寿命を延ばすための虫歯治療

虫歯治療

多くの方が歯科医院へ通う理由として虫歯が挙げられます。

虫歯は、虫歯の原因となるミュータンス菌のような細菌が出す酸により歯が溶かされ、穴が開いてしまう病気です。虫歯の原因菌は糖質をエネルギー源として活発に働き歯垢(プラーク)を作り、歯を溶かす酸を発生させることで、歯がもろくなる、ついには歯に穴があく、という症状が見られます。

安静にしていると回復する風邪や腹痛とは異なり、虫歯は治ることがありません。大きく溶けてしまった歯や穴の開いた歯は必要な治療を行い、進行を止めたり穴を埋めるといった対応をしなければならないのです。

虫歯は子どもと大人でも内容が異なることが多いです。
子どもの虫歯は痛みが出やすいため、歯が悪くなっていることを自覚することができますが、大人の虫歯は痛みが出にくいまま症状が進行することも多いです。「虫歯かも」と気付いた時には症状の悪化している場合も多く、治療も大きく負担のかかることがあります。


大切な歯を失わないためにも「冷たいものがしみる」「痛みがある」といった症状のある場合は早めに歯科医院へ相談しましょう。早期発見、早期治療であれば身体への負担も軽く、治療期間も短くて済みます。


ふじみ野市上福岡にある掛川歯科医院では、虫歯の治療を「患者さまの大切な歯の寿命を延ばす治療」だと考えています。義歯(入れ歯)やインプラントなど、失われた歯を補う方法はありますが、やはり自分自身が持つ天然の歯に勝るものはありません。

そのため、当院で虫歯治療を行う際は、抜く必要のない歯は可能な限り抜かないよう心がけております。その1つに「根管治療」という方法がございます。

根管治療

根管治療虫歯が歯の奥深くまで進行すると、歯の神経(歯髄組織)も細菌感染する可能性が高まります。歯の奥深くまで細菌感染すると「ズキズキする痛み」や「顔が腫れる」といった症状が確認できます。細菌感染は自然に治ることはなく、そのままでは歯の内部だけでなく歯を支える顎の骨までも溶かすようになり、最悪の場合は抜歯しなければならないなど、放っておくことはできません。

その歯の奥にある箇所を治療するのが「根管治療」です。

根管は、神経や血管が通っている細い管のようなものです。根管治療は、細菌に汚染された神経や血管を細い針状の器具で除去する治療法です。

根管内部は小枝のように曲がったり枝分かれしてたりするなど、複雑な構造となっています。大臼歯では、根管の数が4~5本あることも珍しくありません。

根管治療は、歯科治療の中でも使用する道具の種類が多く、作業自体も細かい内容が求められるなど手間のかかる治療になります。患者さまの目には見えませんが、見えないからこそしっかりと治療を行うことが求められます。通院が複数回に跨るのも、「細菌を除去できずに再び感染して再治療」となるような、患者さまに負担を与えてしまうことを避けるためです。根管1本1本の完治が必要とされるので、患者さまにも諦めずに通っていただき、しっかりと治すようご協力いただいております。

掛川歯科医院における根管治療の流れ
「虫歯治療のために何度も歯科医院に通うのが面倒」だと思われますが、細菌感染した根管が治癒するまでには、段階に応じたある程度の日数と治療を積み重ねていく必要があります。途中で治療をやめてしまうと細菌感染が再発し、最悪の場合歯を失うことにもなりかねませんので、根気よく治療を受けるようにしてください。


STEP1根管治療根管治療
根管長測定器で神経の長さを正確に測定します。器具による根の先への刺激を減らすことができるため、痛みに配慮した治療が可能です。

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STEP2根管治療根管治療
ファイルやリーマーという器具で、細菌感染した歯髄や感染歯質を取り除いていきます。根管内の歯質にも細菌があるため、その部分も完全に削り取らなければなりません。当院では根管拡大をスムーズに行うために、電動根管拡大装置を使用する場合があります。

※根管拡大
細いファイルを徐々に太いものに変えて慎重に削り取っていくこと。

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STEP3
薬液を入れて根管の中を洗浄、消毒します。根管の中に薬を入れた状態で仮封して3日~1週間おきます。これを繰り返し、根管内が完全にキレイになったら専用のシーリング材を用いて充填します。

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STEP4
根管を土台として被せ物を作れば治療完了です。

虫歯の進行と一般的な治療法

CO(初期虫歯)Co
まだ穴があいたり黒くなったりしている状態ではありません。しかし歯が溶け始め、虫歯が始まっている状態です。この段階であれば、フッ素入りの歯磨き粉を用いて歯磨きをしっかり行うことで、再石灰化させることが可能です。

C1(エナメル質う触)C1
虫歯が歯の表面を覆っているエナメル質を溶かし、小さな穴ができます。象牙質に達していないので痛みはありません。虫歯の部分を削って、詰め物をして治療が完了します。

C2(象牙質う触)C2
虫歯がエナメル質の下の象牙質まで進んでいるので、冷たいものや甘いものがしみることがあります。治療の際には麻酔を用い、虫歯の部分を削って詰め物をします。

C3(神経まで達したう触)C3
虫歯がエナメル質、象牙質の下の神経まで進んだ状態です。激しい痛みを生じる場合が多く、細菌が根の外で炎症を起こして膿が出たり、歯ぐきが大きく腫れたりします。

治療は麻酔をして根管(神経が通っている管)治療を行います。神経を取り除き、根の中をきれいにしてから詰め物をします。根管治療を途中でやめてしまうと症状が悪化してしまいますので、しっかりと治療を行う必要があります。

C4(残根状態)C4
歯のほとんどがなくなってしまい、根だけが残っている状態です。治療可能な部分が残っていれば、C3のケースと同じように根管治療を行ってから被せ物をします。症状によっては抜歯しなければならないことがあります。

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