埼玉県ふじみ野市上福岡にある掛川歯科医院の院長、掛川達彦です。
ふじみ野市で開業してから約30年、地域の皆さまの歯の健康をお守りできることは、歯科医療に携わる者として誇らしくあると同時に、より上の治療を提供できるよう日々の研鑽が大切であると考え、実践しております。
30年間に渡る歯科診療の継続から「患者さまがどのような治療を求めているのか」を理解できるようになりました。
だからといって、「患者さまに何の説明もなく、歯科医師が独自で治療を進めていく」ことは決してございません。その方にふさわしい治療法を見つけご提案を行い、よく説明を行った上で患者さまにご納得いただける治療の実施をモットーとしています。
歯科医師が歯科医療に詳しいのは至極当たり前ですが、患者さまは専門家ではございませんので、難しい医学用語を並べ立てられても理解しづらいはずです。
私は、どなたにもわかりやすい表現で、ときに模型を示しながら、時間を惜しまず治療内容についてご説明するよう心がけています。
わかりやすい説明を行うことで「信頼」をいただき、ご提案内容を理解できるようにお伝えすることで「納得」をいただく、そして治療が終わったときに患者さまが「笑顔」になること。ふじみ野市を中心とした地域におけるかかりつけの歯医者として、それが何より大切だと考えています。
「虫歯ができたから歯医者へ」「とりあえず虫歯1本治せばいい」と考える人がいらっしゃるかもしれません。しかし私は、患者さまのお口全体をケアすることこそが歯科医療であり、義務であると考えています。
虫歯を治しても、歯周病が存在するのであれば、やがて歯を失う危険性があります。歯並びの悪さが原因で虫歯や歯周病になりやすくなる、また頭痛や肩こりがあるということも考えられるでしょう。
たとえば長年住んでいる家のメンテナンスを行ったとして、柱のゆがみがある、剥がれそうな屋根がある、水漏れの箇所が見つかった。そのときに優先順位を付け「修理するのはどこか1か所でいい」という決断は下さないでしょう。過ごしやすく暮らすのであれば、すべてメンテナンスするはずです。
歯科医療も同じです。歯科医院にて患者さまのお口を隅から隅までチェックし、小さな疾患も可能な限り見逃さない。虫歯や歯周病が例えなくても、予防を行うことで大切な歯の健康を保ち続けることができるのです。
皆様の大切な歯を守るため、ふじみ野市上福岡の掛川歯科医院は予防治療にも力を入れております。
私の父親は外科医で、夜中も緊急手術で家を飛び出していくのが当たり前でした。子ども心に、尊敬すると同時に「大変な仕事だなぁ」と感じていたものです。私は手先が器用で模型作りが趣味でしたが、小学校の頃文集に書いた将来の夢は「歯医者さんになりたい」でした。
高校生になり、体育の授業を受けているとき冷たい風が。そのとき前歯がとても痛くなり、慌てて歯科医院に駆け込みました。先生が麻酔を打った途端、痛みが嘘のように消えたときには驚きを通り越して、感動にも似た思いがこみ上げてきたのを今でも覚えています。真剣に治療する先生が、文字どおりヒーローに見えた瞬間でした。小学校の頃の文集に書いた「歯医者さんになりたい」が確信となった瞬間でもありました。
「あのときの感動を、今度は自分が与える側になりたい」少し大袈裟なようですが、痛みが消えた、しっかり噛めるようになった、と患者さまが喜んでくださることが私の役目であると同時に、大きなやり甲斐にもなっています。
患者さま一人ひとりに個性があり、ライフスタイルがあります。また、歯医者に対する印象もそれぞれでしょう。歯科治療に恐怖心がある方は、まずそれを取り除くことが優先です。
育児が忙しい、限られた時間で治療を受けたい、多忙で定期的に通いにくいなど、その場合は無理なく通える治療計画を立てるようにしています。
「保険診療の範囲内で治療を受けたい」「治療箇所によっては保険診療と自費診療を組み合わせたい」といった、なかなか患者さまから話しづらいご要望に対しても、積極的に話し合いをすることで"不安や疑問をなくし信頼いただける、それからわかりやすく説明することでご納得いただける治療"を受けていただけるよう心がけています。それがこなせて「笑顔」が現れたら幸いです。
マニュアル一辺倒の治療ではなく、患者さまの気持ちを第一に考え、治療が完了したとき「良かったですね!」と一緒に喜べる歯科医院であり続けたいと思っています。最初に申し上げましたように、日々の研鑽と、いつまでも初心を忘れず歯科医療に携わる者として、地域のかかりつけ医として使命を果たしていくことをお約束いたします。
掛川歯科医院 院長 掛川達彦
1986年 東北歯科大学卒業
1988年 上福岡市にて掛川歯科医院開業
1994年 医療法人掛川歯科医院開設
1998-2008年 明海大学小児歯科研究生
2008年 歯学博士号授与
ふじみ野市歯科医師会副会長歴任
ふじみ野市介護審査委員歴任
ふじみ野市霞ヶ丘保育所園医歴任
ふじみ野市私立聖和幼稚園園医歴任
現在、ふじみ野市市立さぎの森小学校校医
【現役職】
・ふじみ野市歯科医師会障害者歯科委員
・東入間歯科医師会障害者歯科医院
【資格取得】
・歯学博士
・小児歯科学会会員
・顎咬合学会認定医
・日本歯科医師会会員
【スタディグループ】
・スマイル会
現在、レーザー治療器は多くの医療現場で使用されています。レーザーは単一の周波数を持つ人工的な光で、身近なところではテレビのリモコン、スーパーのレジで見かけるバーコードを読み取る機械などに使われています。周波数を変えることで、組織の蒸散や切開、止血、殺菌、鎮痛、治癒の促進などの効果があり、多くの医療現場でも活用されるようになりました。
痛みがほとんどありませんので、麻酔が使えない妊婦さんや高血圧症の方、ご高齢の方や糖尿病治療中の方でも安心して治療が受けられます。
なお、当院は非常勤で口腔外科専門医に来ていただき、難症例の場合は口腔外科専門医が治療にあたっております。
痛くない、確実な歯周病治療
当院ではレーザーによる歯周病治療を行っています。レーザーを照射して、歯周病細菌と炎症を起こしている部位を除去します。患部への殺菌・消毒効果もあるため歯肉の状態が改善します。また、レーザー光には組織を活性化して細胞の再生を促す働きがあるため治癒経過も良好で、健康な歯肉を取り戻すことができます。
気になる歯肉の色素沈着の改善
歯肉の抵抗性を増すために、歯肉が粘膜下層にメラニン色素を蓄えることがあります。この色素沈着も、レーザーを使用することで無痛、安全に取り除くことが可能です。また、ピンポイントで照射できるので、周辺組織を傷つける心配がありません。状態によりますが、1~2回の照射で美しく健康的なピンク色の歯肉がよみがえります。
アフタ性口内炎の治療
いわゆる"口内炎"と呼ばれるもので、中央が白く周囲が赤い円形の潰瘍を言います。原因はストレスや睡眠不足、ビタミンB群・ビタミンC不足、胃炎などです。長くても2週間くらいで自然に治りますが、十分に食事が摂れなくなるため、栄養のバランスが偏りやすくなります。
一般的には副腎ホルモン剤の軟膏を患部に塗る、粘膜を保護するうがい薬を使用するなどの治療が行われますが、レーザー治療なら、だいたい一度の治療で痛みがなくなります。治療中に痛みを感じることはありません。繰り返し発症する場合は、生活習慣や食生活を見直す必要があるでしょう。
知覚過敏の改善
虫歯でもないのに冷たいものがしみる、ブラッシングのときに痛みがある、という場合は知覚過敏症が考えられます。原因は歯周病や間違ったブラッシングのほか、歯ぎしりや食いしばりもあります。歯ぎしりや食いしばりがあると、歯に過度の力が加わり、表面を覆っているエナメル質に細かいヒビが入ることがあります。そのため、虫歯でもないのに歯がしみるという症状が起こります。
歯の表面の修復が必要な場合は、まずその治療を行いますが、一般的な知覚過敏の場合は象牙質知覚過敏抑制剤とレーザー照射によって象牙細管を塞ぎ、歯髄への痛みの伝達を遮断します。これで知覚過敏は解消しますが、毎日のケアに勝るものなしですから、正しいブラッシングで予防を心がけましょう。
小帯切除術
上唇を指で押し上げると中央部分に縦の筋、上唇小帯があります。この上唇小帯が大きすぎるために前歯を圧迫して前歯に隙間があき(すきっ歯と呼ばれる状態)、十分にブラッシングできないので虫歯になりやすい傾向があります。
舌を上に上げると中央にある筋が舌小帯です。舌を前に出したとき、舌の先がハート型になる場合は舌下帯強直症の可能性があり、十分に咀しゃくできない、うまく飲み込めない、発音がしづらいなど、歯の健康以外にもさまざまな障害が起こる場合があります。
これらの小帯切除術にレーザーを用いることで、スピーディーな治療ができるようになりました。縫う必要がなく、メスを使用する方法に比べて格段に治癒が早い、という特性があります。子どものうちに治療することで、お口の健康はもちろん、食生活の向上、言葉によるコミュニケーションが円滑にいく、など多くのメリットがあります。
※年齢的な制限はありませんので、どなたでもご相談ください。
顎関節症とは「顎が痛い」「口を開けると音がする」「口を開けにくい」など、顎関節の慢性的な疾患のことを言います。以下の症状はありませんか?1つでも気になることがあれば、顎関節症、または顎関節症になる一歩手前の可能性があります。
・大きく口を開けると、耳のあたりでガサガサと音が鳴ったり痛んだりする
・口を開けるとき下顎がずれている、まっすぐに開かない
・噛み合わせが悪く、しっかり噛めない
・左右どちらかの歯が多くすり減っている
・歯ぎしりをよくする
・肩こりや偏頭痛がある
●模型診査
歯の型を採り、三次元的にどのように歯が並んでいるかを診断します。模型にすることで、患者さまご自身でも自分の歯並びを目で確認できます。
●レントゲン撮影
レントゲン撮影を行い、虫歯や歯周病がないか、親知らずの位置はどうか、顎関節の骨に異常がないかなどを検査します。
歯並びが悪い、詰め物や被せ物の高さが合っていないことが原因で顎関節症が起こることがあります。これらの場合、矯正する、正しく噛めるよう調整を行うなどして顎関節症を改善します。
バイトスプリントによる治療
バイトスプリントは、上顎または下顎の歯列に被せるプラスチックの装置で、夜間睡眠中に使用することで、歯ぎしり、歯の食いしばりで起こる顎関節や筋肉への負担をやわらげます。
親知らずとは、第三大臼歯のことを言います。埋伏歯、半埋伏歯、普通に生えていても根が曲がっている、最初からないなど、人それぞれです。親知らずの生え方によっては歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になる可能性が非常に高いと言えます。
場合によっては手前の第二大臼歯まで虫歯や歯周病になる可能性があるため、早めに抜歯しておくことをお勧めします。親知らずの生え方、虫歯や歯周病の有無、噛み合わせなど、さまざまな要素から治療法をご提案します。一度カウンセリングにご来院ください。
●歯根端切除
歯の先端に膿が溜まっている場合に、根の先端部を少しだけ削り、その先の膿を取り除く手術です。
●根分岐部病変
奥歯の根と根の間に膿が溜まっている場合に、それを取り除く手術です。
●歯根嚢胞摘出手術
歯根先端部の膿の袋を取り除く手術です。
●歯槽骨整形手術
歯槽骨が尖っていて、義歯や舌が痛む場合に削ります。
●歯の移植手術
保存不可能な歯を抜歯して、そこに親知らずを移植します。
●歯の再植
脱臼等で動揺している歯を、もう一度抜いた穴(抜歯窩)に戻す方法です。
●骨瘤除去手術
口腔内にある骨の出っ張りを取り除く手術です(義歯等が不適合の原因となります)。
●腐骨除去手術
歯槽骨が腐っている場合、それを取り除きます。
●歯肉弁切除術
歯が歯肉に当たって痛い場合、親知らずの上に歯肉が被って痛い場合に行います。
●小帯切除
発音障害、義歯の不適合の原因となります。
●粘膜嚢胞摘出術
口唇、頬粘膜にできる水痘状の袋を除去します。
●異物の除去
魚骨などを除去します。
●分割抜歯
保存不可能な悪い歯根だけ抜歯し、ほかの歯根は残します。
入れ歯に対して「面倒なもの」「痛い」というマイナスイメージを持つ方は、もしかしたら合わない入れ歯を使用したことがある、または現在使用していらっしゃるのではないでしょうか?「年寄りみたい」となかなか入れ歯の使用を決断できない方もいるでしょう。
歯を失ったままにしておくと、しっかり噛むことができないばかりでなく、残った歯に負担がかかったり、歯並びが悪くなったりする原因となります。また、大きく口を開けて笑えない、人と話をするのがおっくうなど、メンタル的に影響を与える可能性もあるでしょう。
そのようなとき、見た目が自然で美味しく食べられる、まるで自分の歯のように使える入れ歯があるとしたらどうでしょうか。
当院で取り扱う入れ歯の1つに、ナチュラルデンチャーがあります。デンチャーとは入れ歯のことを言い、その名のとおり自然な入れ歯で、金属のバネを使用しません。
ナチュラルデンチャーの特徴
●審美性に優れている
バネを使っていないので、見た目は自然歯と変わらず、美しい口元を再現できます。
●残った歯に負担がかからない
金属のバネを使った入れ歯は、長期間使用しているうちにバネをかけた歯がグラグラしてくることがあります。ナチュラルデンチャーは、バネを使わなくてもしっかりフィットするので安定性が良く、薄いので違和感も少なくて済みます。
●金属アレルギーでも安心
素材は、アメリカのトップブランド、デンツプライア社のルシトーンFRS。金属をまったく使用しないので、アレルギーを起こす心配がありません。
STEP1 カウンセリング・検査
最初に入れ歯治療についての説明をし、患者さまに納得いただいてから治療を進めていきます。そして、虫歯や歯周病がないかなど、お口の状態をチェックします。
STEP2 型採り
患者さまのお口の正確な型を採ります。
STEP3 試適
仮に歯を並べて、噛み合わせや歯並びをチェックします。しっかり噛めることが大切ですが、見た目の自然さ、歯の色など、審美的な面についても患者さまと相談しながら試適を行います。
STEP4 セッティング
装着し、噛み合わせや適合などを細かくチェックします。必要に応じて微調整を行い、完成です。
入れ歯を自分の歯のように使えるようになるためにも、1日中装着し、夜眠る前に外すようにしてください。真新しい靴を履いたとき、最初は違和感を覚えますが、履いているうちに慣れてきます。入れ歯も同じで、慣れが大切。それでも痛みがある、不具合を感じる場合は、我慢せず調整しにいらしてください。
「歯科医院へは虫歯や歯周病になってから行けばよい」と思われがちですが、虫歯や歯周病になる前にしっかりとメンテナンスを行うのがベストです。また、日本の成人の80%以上が歯周病と言われている時代です。自覚症状がなくても、定期的に通って健康な歯を維持しましょう。
スケーリング
スケーラー(超音波スケーラーやハンドスケーラー)と呼ばれる専用の器具で、歯周ポケット内から歯垢や歯石を除去します。当院では、衛生士が患者さまのお口の状態を確認しながらていねいに行います。
スケーリング後、歯と歯の間の隙間が広がったり歯が長くなったりしたように感じられますが、これは付着していたプラークや歯石が取れたためで、少しずつ元に戻っていくので心配はいりません。
PMTC(Professional Tooth Cleaning)
歯磨きをしても落ちない歯の汚れや細菌の巣であるバイオフィルムを、歯科衛生士が器具を用いて取り除きます。
<PMTCの手順>
STEP1
染出剤を使って、ブラッシングができている部分とそうでないところを詳しくチェックします。
STEP2
専用シリンジに専用の研磨剤を入れ、歯と歯の間、歯のつけ根に研磨剤を付けて専用のチップで磨きます。咬合面や歯の表面、奥歯の溝は山型ブラシで、表面や裏側はやわらかなカップでていねいに行います。
STEP3
歯と歯周ポケット内の洗浄が終わったら、最後にフッ素を塗ります。フッ素には抗菌作用があり、歯質を強くする効果があります。
※フッ素塗布後、30分は飲食を避けるようにしてください。
ブラッシング指導
「毎食後に歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病になってしまう」という方がいらっしゃいます。全身疾患やホルモンバランスなどにより歯周病になりやすい場合がありますが、多くの場合、原因はブラッシング不足によるものです。
PMTCで染出剤を塗ってお口の中を見てみると、意外に磨き残しがあることに気がつきます。歯ブラシが届きやすい歯の表面はキレイでも、歯と歯の間や歯の溝、奥歯の隅などは磨きにくく、そこから虫歯や歯周病が起こりやすくなります。当院では患者さまのお口の状態に合ったブラッシング方法をアドバイスしています。
正しいブラッシング
あなたはブラッシングにどれだけの時間をかけていますか?歯の1本1本をしっかり磨いていると、意外に時間がかかるものです。歯の表面や歯肉との境目などに45度の角度で毛先を当てて磨くようにしましょう。しっかり汚れを落とそうとするあまり力を入れすぎるのは逆効果です。また歯ブラシは、毛の先端が開いてきたら取り替えてください。
デンタルフロスや歯間ブラシは、歯ブラシで取りきれない歯垢を取り除くのに有効ですが、使用方法を誤ると歯ぐきを傷つける場合があります。歯科医院で指導を受けて正しく使用しましょう。
細かくブラシ部分が動く電動歯ブラシはとても便利ですが、過信せず、細かい部分までしっかり磨くようにしてください。普通の歯ブラシと同様、毛先が開いてきたら新しい物に取り替えましょう。
規則正しい食生活
ダラダラと間食をしてお口の中にいつも食べ物が入っているのは、虫歯ができる環境をわざわざつくりだしているようなものです。食事は規則正しく、食後には必ず歯磨きをしましょう。
生活習慣病の予防
糖尿病や血液疾患などの生活習慣病があると、歯周病を起こしやすくなります。規則正しい生活や運動などで体力を維持することは、お口の健康にもつながります。
ドライマウス予防
唾液には、細菌の繁殖を防ぐ働きや口腔内粘膜を保護する働きがあります。しかし口腔内が乾燥すると、唾液の量が減って虫歯や歯周病になるリスクが高まります。ガムを噛む、食べ物を噛む回数を増やすなど、唾液量を増やしてドライマウスを予防しましょう。
※鼻の疾患などで口呼吸になると、ドライマウスを起こしやすくなります。気になる症状がある場合は早めに専門医にかかりましょう。
ただ虫歯を治療するのではなく、当院では見た目の美しさに着目した審美修復を行っています。美しい歯並びや白い歯になることで、笑顔に自信が持てるようになる、会話が弾むなど、多くのメリットがもたらされます。
「虫歯は治ったけど、銀歯が目立ってしまうので大きな口を開けて笑えない」というのでは、せっかくの治療も100%満足とは言えません。「金属ではなく白い歯にしたい」「前歯は目立つので白い被せ物が良い」「半永久的に白い歯を保ちたい」「銀歯を白い歯に取り替えたい」などのご希望に添える治療が審美歯科です。
インレー(詰め物)での修復
小さな虫歯の場合は、セラミックスインレーやハイブリッドインレーなど、主に白い詰め物で修復します。
クラウン(被せ物)での修復
大きな虫歯、すでに被せてある歯、被せ物をしたほうが強度が増す場合は、白い被せ物(冠)を歯全体に被せます。主な材料は、オールセラミックス(ジルコニア、E-max)、メタルボンド、ハイブリッドセラミックスなどです。
ラミネートベニアでの修復
歯の表面を卵の殻ほどの厚みで削り、そこにセラミックスのシェルを貼り付ける方法で、神経の治療のいらない、小さな虫歯がある方にも適しています。材質はセラミックスなので歯ぐきにも優しく、磨耗や変色がありません。
<ラミネートべニアは、このような方にお勧めです>
・ホワイトニングよりさらに白く、半永久的に白い歯を保ちたい
・不揃いな歯の大きさを均一にしたい
・歯と歯の間に隙間がある
・来院回数を減らしたい(概ね2回で完了)
虫歯の部分を削り、詰め物を作ってはめ込む治療法で、軽度・中度の虫歯治療に適しています。
●オールセラミックス
セラミックスだけを用いた詰め物。自然な色で審美的にも優れており、金属アレルギーの心配がありません。
●ハイブリッドセラミックス
セラミックとプラスチックを混ぜ合わせて焼き固めたもので、自然に近い白さを再現できます。金属アレルギーの心配がありません。
●金合金
金の含有量が多く天然歯に近い硬さがあり、噛み合わせる歯にも優しい素材です。奥歯に適しています。食事の際「金属の味がする」と思われる方は、セラミックと同様、それが改善されると思います。
●銀歯(保険適用)
金銀パラジウム・銀合金で保険適用の素材です。日常生活において支障はありませんが、長期間使用により黒ずんでくる場合があります。
重度の虫歯を大きく削り、自然歯と同じ形状の被せ物をします。
●オールセラミックス
自然な色を再現しやすく、審美的に優れています。金属アレルギーの心配がありません。
●メタルボンド(セラミックス&合金)
金属の上にセラミックスを焼き付けたもので、オールセラミックスより強度が優れています。
●オールハイブリッドセラミックス
セラミックとプラスチックを混ぜ合わせて焼き固めたもので、自然に近い白さを再現できます。金属アレルギーの心配がありません。
●ハイブリッドセラミックス&合金
オールハイブリッドセラミックスより透明度が少し低下しますが、自然歯に近い白さを再現できます。
●レジン&銀歯(保険適用)
水分を吸収する素材なので、食生活や生活習慣によって変色したり歯ぐきが黒ずんだりすることがあります。奥歯は保険適用外となります。
●白金加金
しなやかで硬く強い金属なので、クラウンやブリッジに適しています。目立ちやすいので審美的には劣ります(淡いゴールド色です)。
●金合金
金を用いるので柔らかく、噛み合わせる歯にほとんど負担がかかりません。目立ちやすいので審美的には劣ります。
●銀歯(保険適用)
金銀パラジウム・銀合金で保険適用の素材です。日常生活において支障はありませんが、長期間使用により黒ずんでくる場合があります。
白く美しい歯は清潔感があり、好感をもたれます。せっかく歯並びが整っていても、黄ばんでいたりくすんでいたりすると大きく印象が違ってきます。「笑う角には福来る」「一笑一若」(一度笑うとひとつ若返る)ということわざがあります。
口元に自信が持てることで周囲とのコミュニケーションが活発になり、笑顔となる回数も増えることでしょう。オフィスホワイトニングは短時間で治療できますので、歯のエステ感覚で気軽にお試しください。
ホワイトニングのあとは、色の濃い飲食物を控えたほうが白い歯を維持できます。一度のホワイトニングによって一生白い歯を維持することは不可能で、時間の経過と共に少しずつ色が褪せてきます。
コーヒーやカレー、赤ワインなど色の濃い飲食物を多くと摂る方は、後戻りも早い傾向があります。これらのものを飲んだり食べたりしたあとは、なるべく早く歯を磨き、外出先などで歯磨きができないときはうがいをするようにしてください。ホワイトニング専用の歯磨き剤(ブリリアント)を使うと、効果を維持することができます。
色の後戻りを防ぐには、歯科医院でのオフィスホワイトニングと家でのホームホワイトニングを併用するのが効果的です。
※歯質など個人差がありますので、ホワイトニングを受ける際にご相談ください。
口元の美しさは、第一印象に大きな影響を与えます。爽やかな笑顔であいさつする人と、口を閉じたまま会釈だけの人では、前者のほうが好感を持たれるはずです。また、笑うと免疫細胞が活性化する、心身がリラックスする、とも言われています。歯並びにコンプレックスがあることで、なかなか笑顔になれない、人とのコミュニケーションがおっくう、自分に自信が持てないのは、非常にもったいないと思いませんか?
美しい歯並びは、審美的な面ばかりでなく、しっかり噛める、手入れが行き届くので虫歯や歯周病予防がしやすい、はっきりと発音できる、顔の歪みが治った、などさまざまなメリットがあります。歯を矯正したことで悩まされてきた肩こりや頭痛がなくなった、という方もいらっしゃいます。
当院では毎月第1土曜日の午前、第2火曜日の午後に、矯正専門医による無料矯正相談日を設けています。お子さまだけでなく大人でも、矯正は口腔環境が整っていれば幾つになっても可能です。「矯正は痛いのではないか」「年齢的なことで矯正を諦めている」「歯並びがキレイになるまでにどのくらいかかるの?」といった不安や疑問にもていねいにお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
一般的に小児矯正を始める時期は、噛み合わせが悪い場合は3歳頃、歯並びが悪い場合は6~8歳頃が適しています。お子さまは成長段階なので歯が動きやすく、顎の成長に合わせてコントロールしながら矯正治療を行うことができます。
装置を使用する期間が比較的短く、最適な治療を行うことで、笑顔に自信が持てる、虫歯や歯周病に悩まされることのない健康な歯を維持することができるようになります。これは「一生の宝物」と言っても大袈裟ではありません。
矯正治療中の虫歯
生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、矯正治療中はしっかり虫歯予防をする必要があります。普段からブラッシングやお口の健康チェックなどを行って、スムーズに処置ができるようにしておきましょう。矯正治療中に虫歯ができていないか細かくチェックしますが、ご家庭でのケアも重要です。
矯正器具が入っていると、違和感があったり、ブラッシングが面倒だったりするかもしれません。しかし、早い時期から歯の健康と向かい合うことで、お子さまのデンタルIQ(Intelligence Quotient=歯に関する病気や予防策に対する理解度)も高いものとなるでしょう。
歯並びや噛み合わせを悪くする習慣はありませんか?
次のような行動がある場合は、早めに改善するようにしましょう。
・爪を噛む
・指しゃぶり
・唇を噛む
・鉛筆やタオルを吸ったり噛んだりする
・口呼吸をしている
歯の矯正は子どもの頃に行うのが望ましいと思われがちですが、歯と歯周組織のコンディションが良い、または治療によって改善できるのであれば、何歳からでも可能です。顎の骨の成長が終わっているため歯の移動に時間がかかりますが、歯並びの状態や患者さまの生活環境に応じた方法での矯正が可能です。
また小さなお子さまと違い、ご自身が積極的に治療を受けるので虫歯や歯周病にならないためのケアもスムーズです。歯並びが気になる方は、一度当院にご相談ください。
●バイトプレート
永久歯が生え変わる時期に、主に反対咬合の治療や少数の歯の移動に使用します。取り外しが可能です。個人により違いはありますが、家にいるときだけ使用しても改善が期待できます。
●リンガルアーチ
バイトプレートと同じく、永久歯交換期に反対咬合の治療や少数の歯の移動に使用します。成人の場合は、内側から歯に力を加えることによって矯正期間の短縮が可能です。固定式なので、虫歯や歯周病にならないようしっかりケアする必要があります。
●リンガルブラケット
大人の矯正に用いられる矯正装置です。歯の裏側に矯正装置を装着するので審美的に優れていますが、慣れるまで発音しにくいことがあります。
●インビザライン
透明な薄い素材を使用した、取り外し可能なマウスピースのような装置です。目立ちにくいというメリットがありますが、金属製の装置と違い装置の調整ができないため、歯列の変化に伴って新しくする必要があります。
●床矯正(しょうきょうせい)
プレートをお口の中に装着し、装置のネジを回すことで顎の骨を少しずつ拡げて、歯が生えるスペースをつくる方法です。顎を拡げる、というと大変な印象がありますが、歯を支える歯槽骨を歯が正しく生える形に整えるものなので、顎の骨に負担がかかることはありません。
この方法は、顎が成長する10代までに行うのが理想的です。ワイヤーを装着することがないので、取り外しが簡単で歯磨きもしやすく、虫歯や歯周病になりにくいのも特徴です。
●バイオブロック
床矯正とシステムは似ていますが、横にしか拡大できない床矯正と違い、バイオブロックは前後や横など三次元的に顎を拡げる機能があります。そのため、床矯正に比べてバイオブロックのほうが顎を効率良く拡げることができます。
●スタンダードエッジワイズ法
矯正で多く採用されている治療法です。患者さまの歯列に合わせてワイヤーを曲げ、歯の大きさや位置、傾き具合など、細かい部分まで調整して矯正していきます。
●ミュウ(MEAW:マルチループ・エッジワイズ・アーチ・ワイヤー)
Multiloop Edgewise Arch Wireは「ループを使って自由に歯を動かすことができるワイヤー」という意味で、歯を抜かない矯正法です。歯のねじれや傾き、凹凸に沿ってワイヤーをループ状に曲げて、歯の1本1本を3次元的に動かしていきます。そのため、ねじれた歯を正しい位置に向けたり、倒れた歯を起こしたりするなど、さまざまな歯の形状に応じた矯正を行うことが可能です。
当院では、前歯部のみ矯正装置が目立たないプラスチックの透明なブラケットを使用しています。より強固なセラミックのブラケットもありますので、別途費用はかかりますが、希望される方はご相談ください。
誰もが「いつまでも自分の歯で食事を楽しみたい」「会話がスムーズにできて、笑顔に自信が持てる口元でありたい」と願っています。しかし、虫歯や歯周病、ケガなどで歯を失ってしまったらどうすればよいでしょうか?治療法の選択肢として、ブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。
ブリッジ
両隣の歯を小さく削り、ブリッジ(=橋)を渡すようにして失った歯を補います。土台が必要なので、健康な歯を削らなければならない場合があります。
入れ歯
保険適用の義歯の場合、入れ歯を安定させるために残った歯にバネ(金属)をかける必要があります。長期間使っているとバネをかけた歯に負担がかかり、グラグラしてくる場合があります。また、発音しにくい、違和感がある、歯ぐきと入れ歯の間に食べ物が入って痛むことがあります。
インプラント
顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定式の歯をつくるインプラントは、ブリッジや入れ歯に代わる治療法です。健康な歯を削ったり、残った歯に負担をかけたりすることがありません。噛み心地も見た目も、天然の歯とまったく同じ。まさに"自分の歯を取り戻す"に等しい治療法、それがインプラントです。
もしほかの歯科医院で「骨が薄いのでインプラントは無理」と診断された場合でも、骨造成によって治療が可能です。あきらめず、当院にご相談ください。また、当院ではほかの歯科医院で治療したインプラントのリカバリーやメンテナンスも行っております。いつまでも快適に使えるよう、しっかりとケアしましょう。
「インプラントは人工歯なので虫歯にならないから大丈夫」と思っている人は意外に多いものです。インプラント手術が成功しても、その後のお手入れが不十分な場合、脱落する可能性があるのをご存知でしょうか?
インプラント歯周炎の原因の多くは天然歯の歯周炎や歯周病と同じで、プラーク(歯垢)が残っていると歯ぐきに炎症が起こります。やがてインプラントを支えている骨まで炎症が進むと骨が溶け、インプラントがグラグラしてついには脱落してしまいます。
そのため、当院では4か月に1回程度のメンテナンスをお勧めしています。インプラントの状態をしっかりチェックし、徹底的にクリーニングを行います。歯周炎になっていないか、きちんとブラッシングが行われているかどうかもチェックします。さらに、噛み合わせの状態や歯ぎしりなどでインプラントに負荷がかかっていないかなど、インプラントを長持ちさせるために、あらゆる面からメンテナンスを行います。
もしも転居などで当院でのメンテナンスが難しくなった場合は、信頼できる歯科医院をご紹介することもできますので、お気軽にご相談ください。
安心の保証制度
当院では、インプラントには5年、上部構造には1年の保証を行っております。ただし、定期的にメンテナンスに通っていただき、患者さまご自身でも毎日のケアを行っていた場合に限ります。
STEP1 カウンセリング
当院では、どのような治療の前でも十分なカウンセリングを実施します。ほかの治療と異なり、インプラントは初めて、という方もいらっしゃるでしょう。手術を伴うインプラント治療を受ける患者さまの不安や疑問を取り除き「美味しく食事ができる日が楽しみ」とポジティブな気持ちで治療に臨めるよう、治療内容のご説明のほか、どのようなご質問にも誠意を持ってお答えします。
STEP 2 口腔内の診断
インプラント治療に取りかかる前に、まず患者さまのお口の中の状態を詳しく検査します。虫歯や歯周病がある場合、先にその治療をしたほうが良い場合にはそちらを優先させ、完了した上でインプラント治療に取りかかります。
特に歯周病の場合、歯周病菌が繁殖している口腔内でインプラント手術を行うと、手術後に細菌感染を起こしたり、インプラント歯周炎によってインプラントが抜けてしまったりする可能性があります。
STEP3 インプラント治療のための診断
レントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯型採りなどを行います。これらの検査結果をもとに、より詳しい治療計画を立ててご説明します。
STEP 4 インプラント埋入手術
手術では、麻酔をしてインプラントを埋入します。当院では、日本メディカルマテリアル社(JMM)のHAコーティングインプラント(国産)を採用。骨に埋め込む部分のチタン表面に骨や歯の主要構成成分であるハイドロキシアパタイトがコーティングされているもので、骨と融合しやすいという特性があります。これによって、治療期間が短縮できる、骨にしっかりと固定できるなどの効果が期待できます。
表面麻酔を施してから麻酔しますので、痛みを感じることはありません。骨量が足りない場合は、患者さまへの負担が少ないソケットリフト法で対応します。
※ソケットリフト法
専用の器具でインプラントを埋め込む穴を開け、その部分に骨補填材(人工骨)を填入します。これにより十分な骨量が確保され、インプラント埋入が可能となります。適応は上顎です。
STEP 5 抜糸
インプラント埋入手術後、1~2週間後に抜糸します。一次手術後、インプラントと骨が結合するまで、上顎は約6か月、下顎は約3~4か月間待ちます。
STEP 6 支台装置装着と印象採得(上顎6か月、下顎4か月)
インプラントが骨と結合したのを確認し、アバットメントと呼ばれる支台装置を取り付けます。次に上部構造(人工歯・クラウン)の型を採り、仮歯を入れます。
STEP 7 上部構造の装着
別途製作した上部構造(人工歯・クラウン)を装着して、噛み合わせを調整します。これでインプラント治療は終了です。このあとは、インプラントを長く保つためのメンテナンスが始まります。
お子さまにとって病院は怖いところ。残念なことに歯科医院はトップ3に入るかもしれません。悪いことをすると「歯医者さんへ連れて行くよ」と叱る親御さまもいらっしゃるようです。しかしそれは、お子さまを歯医者さん嫌いにしてしまう可能性があります。具合が悪かったりケガをしたりしても、病院を嫌がったら治療が遅れてしまいます。楽しい場所とまではいかなくても、病院に対してネガティブなイメージを植えつけるのは控えたほうが良いでしょう。
当院では、泣いて怖がるお子さまを無理やりチェアに座らせて治療をすることはありません。押さえつけ、無理やり口を開けての治療は、お子さまに「歯医者は怖い」というマイナス意識を持たせてしまいます。幼い頃の体験によって、大人になっても歯科医院に通うことができず、虫歯や歯周病になっても我慢して大切な歯を失ってしまう可能性だってあるのです。
最初はチェアに座るのがやっとかもしれません。それでも根気強く向かい合い、お子さま自らお口を開けてもらえるようコミュニケーションで信頼関係を築いていくことが大切だと考えています。(ただし急性の痛みがある場合は、その痛みを取り除くためにやむを得ず治療を行うことはあります)
治療内容については保護者の方にご説明し、納得いただいてから進めるようにしています。不明な点や疑問があれば、遠慮なくお話しください。
乳歯が虫歯になって膿が溜まった状態になると、永久歯が曲がって生える場合があります。これによって歯並びが悪くなると、しっかり噛むことができない上、十分なブラッシングができず、虫歯になってしまう可能性があります。乳歯のうちからお口のケアを行うことで、永久歯も健康に、自分の歯でしっかり噛める理想的な口腔環境が整います。
当院では、虫歯のないお子さまには、歯のクリーニングやフッ素塗布、シーラント、ブラッシング指導などの予防処置を行います。虫歯になりやすい奥歯の溝をレジンで埋めるシーラントは虫歯予防の効果があります。フッ素には歯を強くする効果がありますので、定期的に歯科医院で塗ってもらうようにしましょう。
※フッ素やシーラントを受けたから虫歯にならない、ということはありません。食後の歯磨きをしっかりと行いましょう。
お子さまも大人と同じように定期検診に通うことで、虫歯がないか、ブラッシングができているか、歯肉の状態や歯並びはどうか、などをしっかりとチェックすることができます。虫歯も発見が早ければ簡単な治療で完了します。子どもの頃から歯の定期検診に通う習慣が身につくことで、一生を通じたお口の健康維持につながります。
●ブラッシングのチェック
食後の歯磨きは虫歯予防に大変効果的ですが、お子さま1人では十分に磨けません。きちんと磨けているかを大人がチェックしてください。このチェックは小学校4年生くらいまでは続けたほうが良いでしょう。また、上手に磨けたら褒めてあげてください。歯磨きをするのが楽しくなります。
●規則正しい食生活
食事とおやつの時間を決めて、それ以外の時間に物を食べない習慣を身につけましょう。つまみ食いをして歯磨きをしないでいると虫歯になりやすく、健康にもよくありません。
お口の中は通常Ph7ですが、食事をするとPh4ぐらいに下がります。2時間程で正常Ph値に戻りますが、また食事をするとPh4へ下がります。ダラダラ食いをするとPhは常に酸性となり、お口の中は虫歯を作りやすい状態となってしまいます。
歯周病は歯の周辺組織(歯根膜、歯ぐき、歯槽骨など)の病気の総称で、歯周疾患とも言われています。歯の周りにある歯周組織が歯周病菌に感染し、歯ぐき(歯肉)の腫れ・出血がみられ、さらに進行すると歯が抜けてしまいます。
現在、日本の成人の80%以上が歯周病にかかっていると言われています。虫歯と違って歯周病は自覚症状が現れるのが遅いため、出血したり歯がグラグラしたりしてから慌てて歯科医院へ行く人がほとんどです。この段階になるとすでに手遅れ、という状態と言ってもいいでしょう。大切な歯を失わないためにも、早めに治療を受けることが大切です。
歯周病チェック
次のような症状がある方は歯周病の疑いがあります。1つでも思い当たる場合は、早めに歯科医院で検査を受けるようにしましょう。
・歯肉が腫れている
・朝起きると口の中がネバネバしている
・食べ物が挟まりやすくなった
・口臭がする
・硬いものを噛むと痛みがある
・歯肉から出血している
・歯肉がブヨブヨしている
・歯肉が赤い、または紫がかっている
・歯がグラグラしている
・歯が伸びたように見える
歯周病の原因
●細菌
口腔内には約3,000種類、500億~1兆個もの細菌があり、その中の約20種が歯周病の原因菌と言われています。食べカスなどを栄養にして細菌が増えると、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着し、これがバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊となって歯肉炎を引き起こします。
歯周ポケットに溜まった歯垢に、唾液の中に含まれているリン酸カルシウムなどが付着して石灰化し、硬くなったものが歯石です。歯垢は約2週間で歯石になり、歯磨きで除去することはできません。歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。
歯肉への炎症が広がると、歯と歯ぐきの隙間に歯周ポケットができます。これが細菌の温床となって歯を支えている歯槽骨を溶かし、そのままにしておくと最悪の場合、歯が抜けてしまいます。
●歯ぎしりや強い噛みしめ
歯ぎしりや過度な噛みしめは、歯ばかりでなく歯ぐきにも負担がかかります。歯を支えている歯周組織に過度な負担がかかると炎症が起こり、歯の周りの骨(歯槽骨)が失われてしまいます。
●詰め物や被せ物、入れ歯の不適合
歯と詰め物・被せ物の間に隙間があったり、適合が悪かったりすると、そこに食べカスが溜まって歯周病となります。入れ歯の場合も同様に、入れ歯と歯ぐきの間やバネの部分に食べカスが溜まり、歯周病にかかりやすくなります。
●ドライマウス
お口の中が乾いてしまうもので、主に女性ホルモンの減少により唾液量が少なくなって起こると言われてきました。しかし最近では、ストレス、自律神経や交感神経の不調によっても起こることから、男性や若い女性など、幅広い年齢層でドライマウスの症状がみられることがわかっています。また、鼻炎などの疾患で口呼吸が習慣となっている場合もドライマウスを起こしやすい状態です。唾液の量が少なくなると、口腔内の自浄作用が低下して細菌が繁殖し、歯周病が起こります。
●全身的疾患
血液疾患や高血圧、糖尿病などの全身性疾患が歯周病の原因となることがあります。全身性疾患があると抵抗力が弱くなるため、炎症や外傷を起こしやすくなりますが、その症状の1つが歯周病です。
●喫煙
煙草を吸うと、毛細血管が収縮して血液の循環が悪くなります。歯周病菌は歯と歯ぐきの隙間にある歯周ポケットで繁殖しますが、特に酸素が少ない場所で多く繁殖する性質があります。喫煙すると歯周ポケットに十分な酸素が行き渡らなくなり、歯周病菌が繁殖しやすくなります。一見無関係のような喫煙と歯周病ですが、実は深い関わりがあるのです。
歯肉炎
炎症が歯槽骨にまで進んだ状態で、歯周ポケットが3mm程度の深さとなっています。
軽度歯周炎
炎症が原因で骨が溶け、歯周ポケットが4~5mmに進行した状態です。
中等度歯周炎
歯周ポケットが6mm以上の深さに達して、歯がぐらつきます。細菌が繁殖して膿を持ち、口臭があります。
重度歯周炎
歯を支えている歯槽骨がほとんどなくなり、歯はかなりグラグラして物を噛むことができない状態です。
歯周ポケットの検査
歯は、歯冠部と顎の骨に埋まっている歯根部から成り立ちます。歯の根は顎の骨に埋まっていて、その周りを覆っているのが歯ぐきです。歯肉の上部にはポケットと呼ばれる歯槽溝があり、正常で2~3mmの隙間がありますが、歯周病で歯ぐきに炎症が起こると、溝がどんどん深くなっていきます。
歯周ポケットの検査では、プローブ(歯周ポケット測定器)を入れて深さを測り、歯周病の進行具合を調べます。健康な歯ぐきの溝の深さは2~3mmで、それ以上深かったり、プローブを入れただけで出血があったりする場合は歯周病の疑いがあります。
スケーリング
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用して、歯周ポケット内から歯垢や歯石を除去します。
ルートプレーニング
スケーリングでは取ることのできない深い部分の歯石や細菌に感染した歯質を除去します。
歯肉切除
歯肉の炎症が進行している場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除して縫合します。
歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去します。
※歯周ポケットの深さが3~5mm程度の場合に行います。
フラップ法(Flap)
歯ぐきを切開して歯槽骨から剥がし、歯根のプラークや歯石の除去、歯槽骨のクリーニング、ダメージを受けた歯肉などの組織を除去します。
遊離歯肉移植術(Free Gingival Graft)
歯周病などで弱った歯肉を除去し、お口の内側の丈夫で健康な歯肉を、除去した部分に移植します。やがて周辺の組織と密着して丈夫な歯肉をつくることができます。
組織誘導再生療法(GTR)
重度の歯周病によって失われた歯周組織を再生させます。歯周病によって破壊された歯根面を清潔にしてメンブレンという特殊な膜を被せ、不要な歯肉が入り込まないよう歯槽骨・歯根膜が回復するスペースを確保します。メンブレンの上では歯肉が回復し、その下では歯槽骨が再生します。
エムドゲイン法
GTRと同じように、歯周組織を再生させる手術です。異なる点は、GTRはメンブレンを使用して不要な組織の進入を防ぎますが、エムドゲイン法は組織の欠損部にエムドゲインゲルを塗布して歯周組織の再生を促します。
※エムドゲイン
スウェーデンで開発された歯周再生材料で、子どもの歯が生えるときに働くタンパク質の一種です。
多くの方が歯科医院へ通う理由として虫歯が挙げられます。
虫歯は、虫歯の原因となるミュータンス菌のような細菌が出す酸により歯が溶かされ、穴が開いてしまう病気です。虫歯の原因菌は糖質をエネルギー源として活発に働き歯垢(プラーク)を作り、歯を溶かす酸を発生させることで、歯がもろくなる、ついには歯に穴があく、という症状が見られます。
安静にしていると回復する風邪や腹痛とは異なり、虫歯は治ることがありません。大きく溶けてしまった歯や穴の開いた歯は必要な治療を行い、進行を止めたり穴を埋めるといった対応をしなければならないのです。
虫歯は子どもと大人でも内容が異なることが多いです。
子どもの虫歯は痛みが出やすいため、歯が悪くなっていることを自覚することができますが、大人の虫歯は痛みが出にくいまま症状が進行することも多いです。「虫歯かも」と気付いた時には症状の悪化している場合も多く、治療も大きく負担のかかることがあります。
大切な歯を失わないためにも「冷たいものがしみる」「痛みがある」といった症状のある場合は早めに歯科医院へ相談しましょう。早期発見、早期治療であれば身体への負担も軽く、治療期間も短くて済みます。
ふじみ野市上福岡にある掛川歯科医院では、虫歯の治療を「患者さまの大切な歯の寿命を延ばす治療」だと考えています。義歯(入れ歯)やインプラントなど、失われた歯を補う方法はありますが、やはり自分自身が持つ天然の歯に勝るものはありません。
そのため、当院で虫歯治療を行う際は、抜く必要のない歯は可能な限り抜かないよう心がけております。その1つに「根管治療」という方法がございます。
虫歯が歯の奥深くまで進行すると、歯の神経(歯髄組織)も細菌感染する可能性が高まります。歯の奥深くまで細菌感染すると「ズキズキする痛み」や「顔が腫れる」といった症状が確認できます。細菌感染は自然に治ることはなく、そのままでは歯の内部だけでなく歯を支える顎の骨までも溶かすようになり、最悪の場合は抜歯しなければならないなど、放っておくことはできません。
その歯の奥にある箇所を治療するのが「根管治療」です。
根管は、神経や血管が通っている細い管のようなものです。根管治療は、細菌に汚染された神経や血管を細い針状の器具で除去する治療法です。
根管内部は小枝のように曲がったり枝分かれしてたりするなど、複雑な構造となっています。大臼歯では、根管の数が4~5本あることも珍しくありません。
根管治療は、歯科治療の中でも使用する道具の種類が多く、作業自体も細かい内容が求められるなど手間のかかる治療になります。患者さまの目には見えませんが、見えないからこそしっかりと治療を行うことが求められます。通院が複数回に跨るのも、「細菌を除去できずに再び感染して再治療」となるような、患者さまに負担を与えてしまうことを避けるためです。根管1本1本の完治が必要とされるので、患者さまにも諦めずに通っていただき、しっかりと治すようご協力いただいております。
掛川歯科医院における根管治療の流れ
「虫歯治療のために何度も歯科医院に通うのが面倒」だと思われますが、細菌感染した根管が治癒するまでには、段階に応じたある程度の日数と治療を積み重ねていく必要があります。途中で治療をやめてしまうと細菌感染が再発し、最悪の場合歯を失うことにもなりかねませんので、根気よく治療を受けるようにしてください。
STEP1根管治療
根管長測定器で神経の長さを正確に測定します。器具による根の先への刺激を減らすことができるため、痛みに配慮した治療が可能です。
STEP2根管治療
ファイルやリーマーという器具で、細菌感染した歯髄や感染歯質を取り除いていきます。根管内の歯質にも細菌があるため、その部分も完全に削り取らなければなりません。当院では根管拡大をスムーズに行うために、電動根管拡大装置を使用する場合があります。
※根管拡大
細いファイルを徐々に太いものに変えて慎重に削り取っていくこと。
STEP3
薬液を入れて根管の中を洗浄、消毒します。根管の中に薬を入れた状態で仮封して3日~1週間おきます。これを繰り返し、根管内が完全にキレイになったら専用のシーリング材を用いて充填します。
STEP4
根管を土台として被せ物を作れば治療完了です。
CO(初期虫歯)
まだ穴があいたり黒くなったりしている状態ではありません。しかし歯が溶け始め、虫歯が始まっている状態です。この段階であれば、フッ素入りの歯磨き粉を用いて歯磨きをしっかり行うことで、再石灰化させることが可能です。
C1(エナメル質う触)
虫歯が歯の表面を覆っているエナメル質を溶かし、小さな穴ができます。象牙質に達していないので痛みはありません。虫歯の部分を削って、詰め物をして治療が完了します。
C2(象牙質う触)
虫歯がエナメル質の下の象牙質まで進んでいるので、冷たいものや甘いものがしみることがあります。治療の際には麻酔を用い、虫歯の部分を削って詰め物をします。
C3(神経まで達したう触)
虫歯がエナメル質、象牙質の下の神経まで進んだ状態です。激しい痛みを生じる場合が多く、細菌が根の外で炎症を起こして膿が出たり、歯ぐきが大きく腫れたりします。
治療は麻酔をして根管(神経が通っている管)治療を行います。神経を取り除き、根の中をきれいにしてから詰め物をします。根管治療を途中でやめてしまうと症状が悪化してしまいますので、しっかりと治療を行う必要があります。
C4(残根状態)
歯のほとんどがなくなってしまい、根だけが残っている状態です。治療可能な部分が残っていれば、C3のケースと同じように根管治療を行ってから被せ物をします。症状によっては抜歯しなければならないことがあります。
「治療が痛かったらどうしよう」これが歯科医院に足が向かない最大の理由、と言っても大袈裟ではありません。当院では患者さまに「痛い」という不快感を与えない治療を行っています。そのためにも、麻酔を打つときは最大限の注意を払い、患者さまがリラックスして治療を受けられるよう配慮しています。
●表面麻酔
歯科医院で麻酔をするとき「チクッとしますよ」と言われたことはありませんか?「注射するんだから痛いのは仕方ない」と我慢した経験を持つ人は意外に多いものです。当院では針を刺す前に表面麻酔をして、麻酔針が刺さる痛みを解消。表面麻酔をすることで、粘膜表面の感覚が麻痺して痛みを感じなくなります。特に、小児の治療に有効だと考えています。
●麻酔液の温度
麻酔液の温度を人肌にして、注入時の不快感を軽減します。
●麻酔液をゆっくり注入
麻酔液を注入する際、弱い圧力で行うことで痛みを感じないようにします。一定の圧力を保つことができる電動の注射器を使用する場合があります。
●痛くない部分への麻酔
お口の中には、痛みを感じやすい部分とそうでない部分があります。痛みを感じにくい部分へピンポイントで麻酔を打つことで、痛みを感じないようにします。
●細い注射針を使用
当院では超極細の針を使用しています。針が細いほど痛みは少なくなります。当院では歯科業界で使われている中で最も細い33ゲージの針を採用しています。
●リラックスできる雰囲気
表面麻酔をし、痛みを感じにくい部分に細い針でゆっくりと麻酔をする。これらは技術的なものですが、やはり重要なのは、患者さまがリラックスできる雰囲気です。当院では明るく清潔な空間を保ち、患者さまとのコミュニケーションを大切にして、快適に治療が受けられる環境づくりに努めています。
会話をしていて、自分の口臭が気になったことはありませんか?逆に、相手の口臭が気になった!という経験もあるでしょう。デリケートな問題なので、なかなか指摘したりされたりが難しく、口臭が原因で積極的に会話ができなくなり、仕事や人間関係に支障をきたすこともあります。
口臭のお悩みや不安がある方は、まず歯科医院を受診することをお勧めします。しっかりとケアをして、爽やかな息を保ちましょう。
口臭の主な原因
歯科医院でメンテナンスしても改善しない場合は、胃腸炎などの疾患が考えられます。その際は、専門医を受診してください。
●虫歯
虫歯で歯の神経が炎症を起こすと、膿が発生して臭いが発生します。
●歯周病
歯周病によって歯周ポケットに菌が繁殖すると、メチルメルカプタンなどの揮発性硫化物を発生して臭いが生じます。
●舌の汚れ
舌に付着した白や淡黄色の苔のようなもの(=舌苔(ぜったい))が口臭の原因となります。
舌ブラシ(W-1)を使うと、痛みなく、汚れがよく取れます。
●胃腸系などの疾患
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍が原因で口臭が起こる場合があります。
●飲食物
ニンニクやニラなど匂いが強い食べ物やお酒を飲んだときに起こります。
●喫煙
舌の表面の細かい突起部分にヤニが沈着し、口臭の原因となります。
舌ブラシが有効です。
●ドライマウス
食生活やストレス、加齢などが原因で唾液の分泌量が減少し、お口の中が乾燥した状態を言います。洗浄や殺菌作用を持つ唾液の量が少ない状態が続くと、口臭が起こりやすくなります。また、鼻炎など鼻の疾患が原因で口呼吸をしていると、ドライマウスになりやすいので注意が必要です。
アクアバランス薬用マウススプレーが有効です。
●不適合な補綴物
詰め物や被せ物が合っていないと、隙間に食べ物のカスが溜まったり、清掃不良で虫歯や歯周病を起こしたりして、口臭の原因となります。詰め物や被せ物に違和感がある場合は、早めに取り替えましょう。
詳しくは審美歯科をご覧ください
●入れ歯
入れ歯の表面や金属部分に食べ物のカスや歯垢が付着(入れ歯の表面にカンジダ菌が付着)して、臭いの原因となります。
口臭予防で一番大切なのは、口腔内の歯垢をしっかりと取り除くプラーク・コントロールです。毎日食後には必ず歯磨きをする、入れ歯はいつも清潔に保つなど、まずはご自身でケアする習慣を身につけましょう。
しかし、歯ブラシだけで十分に歯垢が除去できない細かい部分は、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。
詳しくは予防歯科をご覧ください
当院で取り扱っているデンタルケア製品
●バトラー歯ブラシ(#211・ #222・ #233)
Dr. Butlerが開発した歯ブラシです。歯肉溝内にスムーズに毛先が届くようグラインダーで1本1本の先端を先細にしたテーパー加工に加え、プラーク除去効果を高める毛先の表面をザラザラにしたサテナイズド加工を採用。歯肉溝内のプラークをしっかり除去します。
●W-1(ダブルワン)舌ブラシ
歯ブラシで舌を磨くと、味を感じる舌乳頭に傷がつく場合がありますので、舌ブラシを使用することをお勧めしています。W-1舌ブラシは舌に優しい凹凸の両面タイプで、口臭の原因となる舌苔(ぜったい)を除去することができます。
※新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食・嚥下リハビリテーション学分野と共同研究開発
●DENT.EXウルトラフロス
歯ブラシだけでは落ちにくい歯と歯の間の汚れに最適です。使いやすいY字型ホルダーで臼歯部にも使いやすく、高耐久性、低摩擦力に優れた『テクミロン』採用で繰り返し使えます。
●ジョンソン&ジョンソン デンタルフロス
虫歯のほとんどが、歯と歯の間から発生します。歯ブラシだけのケアよりも、デンタルフロスを使用したほうが虫歯や歯周病予防率が大きくアップします。
●GCプロスペック歯間ブラシ
歯周病で歯ぐきが下がって歯と歯の隙間が広くなってしまった、歯並びが悪くて歯と歯の間に隙間がある、という場合は、歯間ブラシを使用することで、より高いプラーク・コントロールが期待できます。
歯間ブラシが入りにくいところに無理に入れたり、歯間ブラシのワイヤー部分で歯をこすったりすると、歯や歯ぐきを傷めることがあります。自分に合ったサイズを正しく使用しましょう。
※当院のブラッシング指導では、歯間ブラシの正しい使い方のアドバイスも行っています。
●G.V.K歯間ブラシ
奥歯の歯間部に使いやすいL字型ハンドル。折れにくく曲がりにくいステンレス合金ワイヤーを使用し、ブラシ先端部は挿入しやすいW植毛を採用しています。
●アクアバランス薬用マウススプレー
唾液には、洗浄・抗菌・粘膜保護のほか、味覚を促進する働きがあります。この唾液の分泌量が加齢やストレス、薬の副作用などで不足すると、口腔内に細菌が繁殖しやすくなり、口臭や虫歯、歯周病の原因となります。アクアバランス薬用マウススプレーは口腔内の乾燥を防ぐもので、保湿成分「γ-PGA(ポリグルタミン酸)」配合で刺激が少ないノンアルコールタイプです。
●システマEXデンタルリンス
歯周ポケットの奥に潜む歯周病菌を浸透殺菌し、歯周病菌が付着するのを防ぎます。
※歯周病予防のためには、デンタルリンスだけでなく、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを併用してしっかりとケアすることが大切です。
●ブリリアント
ホワイトニング用歯磨き粉で、白さが維持できる成分を配合しています。
●プロスペック
フッ素の含量が0.2%(900ppm)の歯磨き粉です。
●チェックUP
フッ素入りのジェルで、歯磨き後にメンテナンスとして歯ブラシに付けて塗布します。フッ素の含量が多く、泡立ちにくい特徴があります。
これまで一度も歯科医院に通ったことがない、という人は極めて少ないでしょう。受付を済ませてチェアに座ると、どのような症状があるのか、治療方法はどうするのかを、まず話し合うはずです。座っていきなり治療が始まることは、まずありません。
たとえば虫歯で冷たいものがしみるとき、削って詰め物をする場合でも、保険適用で詰め物(メタルインレー)にする場合と自費で天然歯に近い白くて丈夫なセラミックを使用するのとでは、費用が異なります。また、歯がない部分を補う治療では、ブリッジにするのかインプラントにするのかによって治療内容も費用も大きく変わってきます。
症状によってどのような処置をするのかは専門家である歯科医師が判断しますが、治療方法については患者さまの意見にじっくりと耳を傾け、わずかな疑問や不安を取り除いてから治療に取りかかります。どんなに高度な技術であっても、患者さまが納得できないのでは意味がありません。
電化製品を購入するときのことを想像してみてください。あなたは掃除機がほしいとします。店頭にたくさんの種類が並んでいますが、店員さんから「これがお勧めですよ」といきなり商品を渡されたとしたらどうでしょうか?その掃除機がどんなに高性能だとしても、何の説明もなく「これを買ってください」では納得がいかないはずです。
歯科医療と電化製品ではまったく分野が違いますが、ここに共通すべきは患者さまが納得、満足するものを提供する、ということです。
「話をよく聞く」ということは、治療そのものばかりでなく、患者さまの気持ちに寄り添うことでもあります。会話をしているうちに「腰痛で長い時間チェアに座っていることができない」「いろいろ質問しては迷惑なのではないかと思って、なかなか言い出せない」という言葉が患者さまから挙がったことがありました。
治療ばかりを優先させて、患者さまとの会話を大切にしていなければ気がつかなかったに違いありません。良い治療というのは、技術ばかりでなく、患者さまとの揺るぎない信頼関係を築くことで成立するものです。「ここが私の歯のホームドクター」と患者さまに安心して通っていただける歯科医院でありたいと考えています。
セカンドオピニオンは、現在診療を受けている担当の医師ではなく、他の医療機関の医師へ治療についての意見を求めることです。治療の進行状況だけでなく、今後の治療方法の選択などについて「第2の意見」を聞くことで、病気についての理解を深めるだけでなく、治療についての選択肢の幅を広めることが可能となる場合もあり、これから受ける治療についてより納得した上で臨むことができます。
1か所の歯科医院で下された診断がすべてではありません。そのためにセカンドオピニオンというものがあります。
歯科医院における治療方法も、各医院によって全く同じとは言い切れません。症状により対応も異なりますし、治療におけるアプローチも歯医者により違います。治療法にも様々な選択肢があるのです。
・この治療方法以外はないのだろうか?
・自分の希望や考えを伝えた上で、納得して治療を受けたい
・もう少し費用を抑える方法はないか?
埼玉県ふじみ野市にある掛川歯科医院では、上記のようにお考えの患者さまがご満足いく治療を受けることをサポートすべく、セカンドオピニオンに対応しております。
もちろん、セカンドオピニオンを受けたら「必ず当院で治療を受けなければならない」ということはありません。
様々な治療方法の選択肢の一つとしてご相談いただければと考えております。
【セカンドオピニオン受診時の注意】
症状の進行度合いによっては早期の治療をするのが好ましいこともあるため、セカンドオピニオンは現在の担当医師に現在の症状とその治療方法が必要かをしっかりと確認する(ファーストオピニオンを十分に理解する)ところからはじめる必要があります。
また、必要な手続きもございますので、まずは当院までご連絡ください。
・お電話はこちら
049-261-6262
ここ数年で「インフォームド・コンセント」という言葉をよく耳にするようになりました。インフォームド・コンセントとは「説明と同意」または「告知と同意」を意味するものです。
あなたが歯科医院を訪れ、チェアに座ったとき、最初に何が行われるでしょうか?虫歯であれば、どのような状況なのか、どんな治療を希望するのか、医師と話し合いをするはずです。難しい治療内容はわからなくても「痛みを解消する」「穴が開いたところに詰め物をする」というところまではわかるでしょう。医師はそれに対して、どのような治療を行うのか、どのような選択肢があるのかを具体的に説明していきます。
レントゲン撮影をして歯の状態を確認する、痛みの原因が何であるかを調べる、など症状によって異なる場合がありますが、どのような場合にも共通するのが「患者さまが今後の治療内容を理解して、それに同意する」ということです。つまり、医院側が提案する治療内容に納得がいかない、または理解できない場合、インフォームド・コンセントは成立しません。
当院では、患者さまと歯科医師との信頼関係を揺るぎないものにするためにも、インフォームド・コンセントを重視した治療を最優先しています。患者さまの大切なお口の健康を守る治療に、どんなに小さな疑問も不安もあってはなりません。患者さまが歯科治療の専門家である医師に質問されるのは当たり前です。納得いくまで説明いたしますので、どんなことでもご相談ください。